ROUTE127遊びの基礎知識 11章



YASHICA 44 LM


ベスト版2眼レフで35ミリフィルムを使う
神戸市在住イーモン氏の御協力により

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イーモンです! 

ヤシカ44LMを入手したが、ベスト版フィルムが地方では入手困難。しかし、どうしても撮影をしてみたい。そこで、135フィルムを使うことを考え、実践しましたのでご紹介します。

以前に雑誌でローライ44に35ミリフィルムを使う紹介があったのを参考に、今回は、ダークバック不要のダブルマガジン方式で試みることにしました。

つまり、給送側と、巻き取り側に35ミリパトローネを使うこととし、カメラの改造はせず、フィルム押さえなど一部部品の取り外しのみで、いつでも原型に戻せることを条件としました。

以下はその概略手順です。


1.まず、撮りっきりコニカの未撮影フィルムと、空パトローネを1本ずつ用意する。(空パトローネは、近所のDP屋さんからもらう。コニカの小型パトローネは、直径が一回り小さく、このままボディに収まるのがみそです。一般のパトローネは大きくてだめ。)
2.未撮影フィルムは、プリロードタイプなので、先端を残して巻き込んでから取り出す。
3.各パトローネの、フィルム軸の長く飛び出た方を1mmほど削る。(そのままだと、フィルム室に納めたとき、フィルムがレールと平行にならないのを調整するためです。)
4.各パトローネの軸両端に、瓶に栓をする要領で、詰め物をして、その中心に、細い棒を埋め込み、ベスト版のフィルム軸端と同様な軸端を作り、ベスト版のスプールと長さを合わせる。

実際に、フィルム室に当ててみながら、現物合わせで調整するのが確実です。

詰め物は、木製でも、金属、プラスチック何でもよい。空転しないようにややきつめにはめ込む。1組(計4個)作れば、撮影の度に再使用できる。

切削、ヤスリがけなどの加工をしやすい材料が手軽でよい。筆者は、木、アルミ、エボナイトで作ってみたが、どれも似たようなものになった。細い軸は、3から4mmのネジでも代用可能です。


5.前項で加工した軸のうち、巻き取り側の細い軸には、ボディの巻き上げ回転部に嵌合させるための、スリ割りをつける。(先端を鋸で二つ割りにする)
6.次に、ボディのフィルムレールとレールの間に、35ミリフィルム用の開口マスクをつける。なくてもよいが、フィルムがレールにかからないのでわずかに後ピンになる。ボール紙でも、プラスティックでも何でもOK。

筆者は、ポラロイドフィルムの黒い不要遮光板を切り抜いて、高さがフィルムレールと同じになるようにメンディングテープを数枚張り付けて調整した。マスクの加工エッジは巻き上げ時にフィルムを傷つけないように滑らかに仕上げること。


7.これで、必要な部品はそろうので、取り付けにかかる。 
8.空パトローネの軸を抜き出し、もう一方のパトローネのフィルム先端を2巻きほど巻き込み、軸をパトローネに戻す。

(コニカのパトローネは、両端のワッパが簡単にはずれる。)フィルムの先端は、巻き取り軸のスリットに合うように切る。このとき、パトローネが互い違いになるように向きを合わせる。


9.2本のパトローネを、供給、巻き取り側を間違えないよう、ボディに入れ込む。マスクを挟むのを忘れないこと。

これで、後蓋を閉めて、撮影スタンバイである。

だが、実際一発ではうまくいかないと思う。いきなり生フィルムを使わずに、空パトローネに、不要フィルムを巻きとったものを用意して、何度か動きを調整した方がよい。要は、フィルムをスムースに動かすことである。各自いろいろ工夫して挑戦していただきたい。


オッと、一つ大事なことを忘れるところでした。

ファインダに35ミリ枠をマークする。もちろん縦画面ですよね。焦点板に枠を書き込んでもいいが、筆者は、焦点板をさわりたくなかったので、35ミリサイズに中抜きしたマスク板をファインダの上から、落とし込んだのみ。

フィルムを現像・焼き付けに出すときは、折角作った栓!!を抜き取ってからにしてくださいね。


チョットお断り!!

今回は、カメラの加工をしない前提なので、フィルムカウンタ周りを調整していません。ボディが自動巻き止め付なので、フィルム給送、カウンタはオリジナルのまま作動します。従い、巻き上げと共に、コマ間は変化し、24枚撮りフィルムで、11枚、スタートからカウンタ1までの間の撮影できる範囲をうまく利用して15枚程度まで撮影可能です。

絶版フィルムサイズの、クラシックカメラをお持ちの貴方、わずかな努力で、撮影から1時間後には仕上がりプリントを手にできますよ!

どうぞお試しあれ。


参考:カメラレビュー クラカメ専科 第48号
イーモン氏へのメール  

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